人を育てる難しさ

どんなビジネスも、スキルとしては、共通する人間的なスキルとその業務に応じた技術や知識スキルが必要である。
ITの業界は、世の中の変化が激しいので、この後半の部分は常に勉強が必要だし、蓄積された経験が非常に重要となるケースも多い。
特に勉強する方法や基本的なITリテラシーがないと、応用性が非常に狭く、すぐに役に立たないようになってしまう。
ただこの分野はある程度の興味と少なくともある程度の教育を受けた人間の場合、動機づけと目標をしっかりと与えると
ある程度は育成できるような気がする。

問題は、前半の人間的なスキルである。これは突き詰めると相手の立場-お客や同僚や上司-の立場でものを考えれるかって事になるのかなと思っている。
相手の立場に立つというのは、非常に範囲が広い概念なので、このスキルの個人差は技術的なスキルの差よりも相当差が広がるケースがある。
単にホウレンソウができるできないだけではなくて、以下に相手にとって次のステップがうまくいくような接し方ができるか、相手がいい気持ちになるような接し方ができるかが関係しており、育成する場合、マニュアル化してルールを作ってもこれは常に後手に回る事となる。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」の山本五十六ではないが、実際に相手がどのように感じるかは、個人差があるので、自分の場合どの程度までのものを求めるのかは、実際にやって見せて、
また相手にさせた後に、どのような動きが良かったかをほめる事で、次の応用がきく事になるのだと思う。

人を育てるのはこの人間的な成長の部分が大きく、持って生まれたベースの部分の差が大きいので、なかなか難しい。

ー社長の独り言 

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